女優分析ブログ

女優の魅力を研究するブログです。芸能人の私生活を掘り下げる記事は書きません。

沢尻エリカはなぜ「別に」と言ったのか真剣に考えてみた(多忙説)

 

おくらなっとうの女優分析ブログです。
今回から新章突入。
沢尻エリカさんを取り上げていきます~!

沢尻エリカさんといえばフランス人の母を持つハーフで、可愛さと美しさが共存する顔面と圧倒的演技力を兼ね備えた女優さんです。売れ始めたころは「清純派女優」として売り出していましたが、あの有名な3文字の言葉を放ってしまったことによって、芸能活動を休止することになりました。

その休止期間もあり、2007年から2012年の5年間は演技のお仕事から遠ざかっています。ブランクを抱えながらも今年2018年は、今の時点でドラマ1本、映画4本に出演しています。

見事トップ女優として返り咲いた沢尻エリカさんですが、一度ついたイメージはなかなか消えないもの。最近は落ち着いているものの、「怖い」「気性が荒らそう」「女王様」という印象がぬぐえない人もいるのでは?

11年前なぜ沢尻さんは「別に」と言ってしまったのか。今回は”沢尻エリカ多忙だった説”という仮説を立てて、検証を進めていきたいと思います!

 

ー目次ー

 

プロフィール

  沢尻エリカ
生年月日 1986年4月8日(32歳)
出身地 東京都
身長 161cm
兄弟構成 3人兄弟の末っ子
活動期間 1989年~2009年9月、2010年3月
事務所 エル・エクストラテレストレ(個人事務所)

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売れっ子芸能人の生活

沢尻さんの話に入る前に売れっ子芸能人のスケジュールについて推測していきます。 私たちがテレビで目にする、俳優さんたちは下の右側のグラフのような一日を過ごしていると考えてください。

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出典:俳優になるには|スター俳優になるために必要な6つの能力

仕事は深夜まで及び、睡眠時間は4時間。なかなかのハードスケジュールですね。またこのスケジュールはドラマや映画を一本抱えている場合です。人気が出て売れてくると、このスケジュールにCM撮影や雑誌のインタビュー、バラエティー番組出演等が加わります。

 

では映画やドラマの撮影とはどんなものなのでしょうか?役者さんや映画監督のインタビューから抜粋して紹介していきます!

 

映画監督黒沢清さんへのインタビュー

「初めて僕の作品の撮影に参加した俳優やスタッフは、夕方6時には撮影が終わると言って驚きます。普通は夜中になると言うんですね。映画って、そうやって撮るものという意識があるなら大きな間違いです。徹夜続きで、スケジュールが守れないなんて仕事じゃないですよ。

 

撮影は必ず予定どおりに終わらせます それが監督の大切な仕事です | 語り継がれる未来の創造 | 日本経済新聞 電子版特集

 と語っています。映画の撮影とはやはり、たいていの場合深夜までかかるのです!夕方に撮影が終わることは異例中の異例。映画を一本抱えると、不規則な生活を送ることになるのです。

 

映画『手紙』主演の山田孝之さんへのインタビュー

Q: 映画の撮影は、スタンバイや待ちが長くて、テンションを保つのが大変だったのでは?

スタンバイや待ちの間は、じーっとしていたり、1人で自転車に乗ってスタジオをぐるぐる回ったりとかしていました。ドラマは、どんどん撮影が進むので、気持ちをずっとつなげていくほうが良いんですけど、映画は1回1回スタンバイに時間がかかるので、そのつど、自分で気持ちのスイッチの切り替えをしないといけなかったんです。

『手紙』山田孝之 インタビュー - シネマトゥデイ

映画の撮影時間の長さは、待ち時間の長さからくるものでもあります。その上ドラマ以上にロケが多く 、移動時間が長いことも大きく関係しているのです。

 

一方ドラマの撮影はどういったものなのでしょう?
ドラマ『ファーストクラス(シーズン2)』主演の沢尻エリカさんへのインタビュー

──映画と連続ドラマでは、やっていて精神的に違いますか?

「まったく違いますね。連ドラの場合、勢いが大事だったりするので、前作のときもスケジュールはかなり大変でした。ギュッと詰めて撮らないと追いつかないから、一日スタジオに入っているうちに体力もボロボロ、肌もボロボロ(笑)。

沢尻エリカの女道「何を言われようが結局辞められない」 | Numero TOKYO

ドラマでは撮影・編集・放送という過程を一週間でこなさなければなりません。短い期間で良いものを出すために、分単位のスケジュールとなるのです。

映画撮影とドラマ撮影まとめ

〈映画〉
・ロケが多く移動時間も長い
・撮影から公開まで時間が空くため、撮影期間のゆとりはある
撮影は深夜まで及ぶ

〈ドラマ〉
・スタジオ撮影が多いため移動時間は少ないことが多い
・撮影しながらの放送するため、分単位のスケジュール
撮影は深夜まで及ぶ

映画は映画、ドラマはドラマなりの大変さがあるのです。その一方で映画にしてもドラマにしても、撮影が夜遅くまでかかり睡眠時間が減るということをお分かりいただけたでしょうか?

 

また作品によって異なるので、一概には言えませんが映画を撮影するのに2か月~半年、ドラマを撮影するのに3、4カ月かかると言われています。撮影がお休みの日ももちろんありますが、予定がずれて休みがなくなることもしばしば。

ということは映画やドラマを一本抱えると3、4か月は、不規則な生活を送ることが決定するのです。

売れっ子芸能人はかなり特殊な働き方をしていることが、少しでも想像できたでしょうか?次は沢尻さんが最も忙しかった2005年~06年について探っていきます。

 

多忙を極めた2年間

芸能界デビューしたのは小学校6年生の時。その後ティーン雑誌「二コラ」でモデルとして活動します。2003年に『ホットマン』で連続テレビドラマ初出演、その翌年に『問題のない私たち』で映画デビューも果たしました。

 

そして翌年2005年に沢尻さんは一つ目の転機を迎えます。映画『パッチギ』で日本人の少年と恋をする在日朝鮮人の少女役を演じ、あらゆる賞を総なめしました。この作品で若手女優の登竜門、日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞しています。

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そしてこの作品を皮切りに沢尻さんはどんどん忙しくなっていきます。

2005年~06年の映画・ドラマ出演数

〈2005〉映画3本、ドラマ2本

・映画『パッチギ』(1月)
・映画『阿修羅城の瞳』(4月)
・ドラマ『あいくるしい』(4~6月)
・映画『SHINOBIー忍ー』(9月)
・ドラマ『1リットルの涙』(10~12月)

〈2006年〉映画5本、ドラマ1本
・映画『間宮兄弟』(5月)
・ドラマ『タイヨウのうた』(7~9月)
※この作品で演じたKaoru Amane名義で歌手デビュー
・映画『シュガー&スパイス風味絶佳』(9月)
・映画『オトシモノ』(9月)
・映画『天使の卵ーエンジェルス・エッグ』(10月)
・映画『手紙』(11月) 

 

これだけ映画やドラマを抱えるとどうなるのでしょうか。
集めた情報をもとに沢尻さんがどのように仕事をしていたのか予想していきます!

時系列順にどのようなスケジュールだったのか考える

ここからは沢尻さんがどんなスケジュールで仕事をしていたのかを考えていきます。できるだけの情報は集めましたが、10年以上前とあって不明な部分もあります。

そこで不明な部分は
・映画の撮影期間は2~3カ月
・映画は撮影終了から公開まで4カ月かかるものとする
・ドラマは放送と同時に撮影しているものとする
という3つの前提をもとに推測していきます。

 

 

映画『パッチギ』撮影 04年5~7月頃

*パッチギ2にあたる映画『パッチギ!LOVE&PEACE』の撮影期間は2か月とあり、だいたい同じ期間ではないかと予想
*映画『パッチギ』撮影現場での沢尻さんへのインタビューで背景の木が新緑なことと、通りすがりの一般人が半袖や薄手の長袖を着てることから5、6月ではないか(沢尻エリカ パッチギ!撮影現場で - YouTube より)

 

映画『SHINOBI』撮影 05年9~11月頃

岩手県でのロケで、紅葉の時期に行われたとの情報(映画・ドラマのロケ地情報 ロケの撮りびあ より)

 

映画『阿修羅像の瞳』撮影 04年11~05年1月頃

*京都での撮影だったことと、舞台が江戸時代だったため化粧などの撮影準備に時間を要し、3カ月ほどの撮影だったと予想
*京都映画撮影所を3カ月使用した(阿修羅城の瞳 - Wikipedia より)

 

ドラマ『あいくるしい』撮影 05年3~6月頃

*撮影は4~6か月の3カ月と予想
*撮影の前に役作りの一環で手話練習をしていた(TBSドラマ「あいくるしい」: 手話の道 〜 南 瑠霞(るるか):手話パフォーマー&手話通訳士 より)

 

 

映画『オトシモノ』撮影 05年6~8月頃 

*撮影は6~8月に行われたとの記述が公式サイトにあり(【オトシモノ】公式サイト プロダクションノート より)

 

ドラマ『1リットルの涙』撮影 05年9~12月頃

*ドラマに出演している役者さんたちの衣装からも、放送と同時に撮影していたと予想

 

映画『天使の卵ーエンジェルス・エッグ』撮影 05年10~12月頃

*撮影は滋賀県京都府で行われ、滋賀県で11~12月頃撮影していた(滋賀のロケーションガイド : 究極の純愛映画「天使の卵」のロケが行われました より)
*12月18日の深夜にクランクアップ(映画『天使の卵』クランクアップ情報 より)

 

映画『間宮兄弟』撮影 05年12月~06年2月頃

*撮影は品川区大井や静岡で行われたとの情報のみ

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出典:winspo.up.seesaa.net

北川景子さんと姉妹役で共演しているのですが二人とも可愛い)

 

映画『シュガー&スパイス風味絶佳』撮影 06年1.15~3月頃

*ロケ地の一つ福生についてまとめられたサイトに、クランクイン情報あり(限りなくアメリカに近い福生 より)

 

映画『手紙』撮影 06年3月~5月頃

*5月頃クランクアップしたとの情報あり

 

ドラマ『タイヨウのうた』撮影 06年6~9月頃

*ドラマと並行して撮影していたと予想
*このドラマで沢尻さんは歌手デビューを果たし、撮影と同時にボイストレーニングやレコーディングもしていた

 

 

映画『クローズドノート』撮影 07年3~5月頃

*公開日から逆算してこの期間で撮影していたと予想

 

時系列まとめ 

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この表から05年3月から06年9月まではノンストップで何かしらの撮影が入っていたことが分かります。2作品かけもちすることもあり、ほぼ休みがなかったと推測できます。

とはいえ「別に」と言った07年9月の頃はそこまで多忙ではなさそうなこともこの表から分かります。もちろん女優の仕事は、撮影のほかに雑誌のインタビューだったり、CM撮影だったり、沢尻さんの場合はレコーディングもあります。そのことを加味しても、07年9月頃は沢尻さんが最も多忙だったとは言えません。

 

 

 

まとめ

多忙な時期があったことは明らかですが、「別に」の原因が必ずしもその忙しさと結びついているとは言い切れない結果となりました。

次回は多忙説以外の説を検証していこうと思います!
ではまた!

 

 

 

【新垣結衣④】インターネットが生んだ奇跡の女優

『インターネットが生んだ奇跡の女優』

新垣結衣③】ではガッキーのブレイクを支えた、『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』『恋空』『コードブルー』の3作品を振り返りました。

 

そして「ガッキーの代表作である『コードブルー』に起用されるためには、『恋空』が必要不可欠だった」という結論に至りました。

 

 

ではそもそもなぜガッキーは、『恋空』に起用されたのでしょうか?

 

そして07年の邦画ランキング6位に輝いた『恋空』とは、ガッキーにとってどんな作品だったのでしょうか?

 

 

okuranatto.hatenablog.com

 

 目次 

 

『恋空』は1200万人の読者がいたケータイ小説

ケータイ小説は誰でも投稿したり、読むことができた

『恋空』は原作がケータイ小説です。

 

最近の中高生は、ケータイ小説と聞いてもピンとこないかもしれません。

 

 

このケータイ小説というのは、誰でも小説を投稿したり、読んだりできます。

 

『恋空』が掲載されていた「魔法のiらんど」というサイトは、投稿された小説を無料で読むことができます。

 

 

『恋空』は原作者美嘉さんが自分の体験を、先ほどのサイトにケータイ小説として綴ったものです。

 

実話を基にしたフィクションであり、原作者の美嘉さんと『恋空』の主人公である美嘉さんは同一人物です。

 

 

映画『恋空』のあらすじ


高校一年生の主人公田原美嘉(新垣結衣)は、ひょんなことからヒロ(三浦春馬)と出会い、付き合うことになる。

 

しかしそのことを良く思わないヒロの元カノ(臼田あさ美)は仲間を使って、美嘉をレイプするなどの嫌がらせをした。

 

 

美嘉はヒロとの子供を授かったにもかかわらず、またもや元カノに階段から突き落とされ流産してしまう。

 

二人はその悲しみを乗り越えていくが、ある日突然ヒロが美嘉に別れを告げる。

 

 

のちに美嘉は、ヒロがガンを患っているから別れを告げたと知り、当時付き合っていた人の元を離れヒロと過ごすことに決めた。

 

 

圧倒的な人気があったケータイ小説

 

『恋空』はケータイ小説の中で最も人気な作品となり、1200万人もの読者がいたそうです。

 

その一方で作者は素人さんなので、批判的な声もあります。

 

<参考サイト>破壊屋_2007年の映画の感想_恋空

 

 

私もこのブログを執筆する際に改めて、映画と原作を見ました。

 

映画はお花畑のあるシーンが、衝撃的でしたね。

 

 

他にもツッコミどころありますが。原作は小説というより、人に見せるように書いた日記という印象を受けました。

 

とはいえ、当時の女子小中高生の間ではかなり人気でした。

 

 

2006年に書籍化され、発売1カ月で上下巻合わせ100万部売り上げました。

 

2010年には200万部を突破しています。

 

 

2018年に200万部を突破した書籍で言うと、『君たちはどう生きるか』『君の膵臓を食べたい』などがあります。

 

『恋空』も2006年の文芸部門の書籍売上第3位に入っていたので、その年を代表する書籍だったと言えるでしょう。

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『恋空』がここまで話題になったのは、女子小中高生たちの習性が大きく関わっていると思われます。

 

女子小中高生とはいつの時代も、流行に乗り遅れたくないものです。

 

 

今で言うとInstagramやTik Tokが例です。

 

当時の若い女性たちも「みんなが見てるものを見たいし、みんなが持っているものを持ちたかった」のです。

 

 

2007年当時私は小学5年生だったのですが、ケータイ小説を読んでいる友人がとても多かったです。

 

朝のホームルームの読書の時間に、女の子たちはケータイ小説を読んでいる風景が当たり前でした。

 

 

ここまでで原作・書籍の勢いからからすれば、映画のヒットは確実なように思われます。

 

原作や書籍の『恋空』は、若い女性か圧倒的な支持を受けていたことが分かりました。

 

 

しかしその絶大な支持は映画界でもあったのでしょうか?

 

 

 

映画界で『恋空』は、そこまで期待されていなかった?

結論から言うと映画界で『恋空』は、あまり期待されていなかった作品だったと思われます。

 

それを示す根拠を2つ挙げていきます!

 

根拠1:経験のない若い女性が監督を務めた

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(↑一番左に写っている方が、監督です)

 

監督を務めた今井夏木さんは、『恋空』が初の監督作品でした。

 

そして後にも先にも、『恋空』以外に映画監督を務めた作品はなかったのです。

 

 

しかも当時36歳の女性。比較的若い女性という印象を受けます。

 

映画界は基本的に男性社会です。

 

 

2017年の段階で日本映画監督協会に登録されている、日本人映画監督の数は560名です。

 

その中で男女比は538:22。

 

 

女性の比率は3.9%しかないのです。


また2007年~16年の10年間で、邦画興行収入ランキングベスト10に入った女性監督の作品は100作中5作のみ。(この中に『恋空』も入っています)。

 

 

女性の監督はそもそも数が少ない上に、男性社会の映画界でヒットしそうな作品の監督というポジションを勝ち取るのは至難の業だと推測されます。

 

とすると『恋空』で若い女性監督が担当することができたのは、他の男性監督たちが撮りたがらなかったからと考えられませんか?

 

 

「素人の方が書いた作品で、原作には批判の声もある。だからこそ新人の女性監督を充てた」と推測できます。

 

これが映画界で、『恋空』が期待されていなかった根拠①です。 

 

 

根拠2:レプロエンタテイメントの思惑

映画には製作委員会方式というものがあり、一つの映画を作るにあたって複数の企業が出資しています。

 

今回『恋空』ではその製作委員会に、ガッキーの所属事務所「レプロエンタテイメント」が入っています。

 

 

芸能事務所が映画の製作委員会に名を連ねることは、珍しいことではありません。

 

しかし事務所が映画に出資するのは、何かしらの理由があるはずです。

 

 

その理由のうちまず考えられるものは、「自社タレントを売り出したい」からです。

 

いろいろと解説する前に、事務所がどんな映画に出資しているのかを例に挙げたいと思います。

 
 
1.『L❤DK』(2014)

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剛力彩芽山崎賢人主演で公開された映画です。こちらは漫画が原作。
 
当時ベリーショートだった剛力さんが、原作に寄せるためロングヘアのカツラを被って演じたのですが、そこまでしてしまうと事務所の影を感じざるを得ません。
 
 
製作委員会には剛力さんの事務所、オスカープロモーションが入り、宣伝協力企業にまで名を連ねています。
 
 
2.好きっていいなよ(2014)

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川口春奈福士蒼汰主演で、公開された映画です。こちらも漫画原作。

 

主演の二人は、研音という同じ事務所に所属しているのです。

 

 

今ではあらゆる映画・ドラマで主演を張る二人ですが、2014年となると絶賛売り出し中の時期だったのでしょう。

 

もちろん事務所である研音は製作委員会に入っています。研音による若手俳優のプロモーション映画に見えてなりません。

 

 

3.愛流通センター(2008)

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知らない方も多いと思いますが、原作が恋空と同じくケータイ小説のものを挙げてみました。

 

ヒロインがホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲った足立梨花です。

 

 

その他にもホリプロタレントを大量に使った映画です。

 

ちなみにホリプロのドンである和田アキ子も、特別出演として出ています。

 
 
 
ここまで事務所が映画製作に関わった、3作品を紹介しました。
 
これらの作品に共通するものは、先ほども触れたように「自社タレントを売り出す目的」があったのです。
 
 
芸能事務所にとって大切なのは、俳優女優を売り出すことです。
 
彼らを売り出すためには、「みんなが知っている作品を映画化する」のがとても都合がいいのです。
 
 
だからこそ実写化というのは映画界では期待されていなくても、事務所自身は出資してまでもやりたいのです。
 
『恋空』はガッキーにとっても、そして事務所にとっても大きなターニングとなりました。
 
 
事務所であるレプロエンタテイメントの会社情報の概要を見ると、2007年10月の欄に『恋空』大ヒットと書かれているのです。
 

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(⇧一番下の項目)

 

映画界よりも事務所が力を入れた映画だった。

 

これが映画界では期待されていなかったとされる、根拠の2つ目です。

 

 

 

なぜガッキーが起用されたのか

いくら映画『恋空』が期待されていなかったとはいえ、ガッキーはまだ実績が少ない女優でした。

 

配給会社東宝のサイトの中にある『恋空』のページでは、2007年4月20日に製作決定したと書かれています。

 

 

07年4月当時ガッキーはドラマ出演4本のみで、主演を務めたことは映画ドラマ共にありませんでした。

 

<参考サイト>ガッキー年表 - おくらなっとうの女優分析ブログ

 

 

にもかかわらずガッキーが起用されたのは、キャスティングにも事務所の思惑が隠されていたからです。

 

まず主人公美嘉の恋人親友であるノゾムが中村蒼です。彼はガッキーと同じレプロエンタテイメント所属です。

 

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(⇧一番左が中村蒼

 

 

そして主人公の恋人のヒロを演じた三浦春馬と、2人目の恋人福原優を演じた小出恵介は共にアミューズです。

小出恵介は不祥事があり、2018年にアミューズとの契約が終了しましたが)

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(⇧両端がアミューズ所属)

 

 

主要キャストが、レプロエンタテイメントとアミューズで構成されています。

 

映画を使った、両事務所の俳優女優の紹介動画と呼べそうです。

 

 

ストーリーに適切な役者よりも、事務所が今売り出したい俳優を配役していることが推測されます。

 

そしてレプロエンタテイメントが当時、最も売り出したい若手女優だったのがガッキーでした。

 

 

『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』で知名度が広まり、その熱が冷めないうちにさらに人気を高めたかったのでしょう。

 

一方映画界では『恋空』に興味を示す人がいなかったことが、新人女性監督を起用したことから推測できます。

 

 

新人監督となると「誰を起用するか」に関して、強い発言力がない可能性があります。

 

よって若手女優ガッキーを起用することに、異論を唱えた人はいなかったのでしょう。

 

 

ケータイ小説という話題性に喰い付いた芸能事務所。

 

一方物語としてのクオリティーの懸念から、実写化に期待していなかった映画界。

 

両者の思惑が重なった先に、ガッキーの起用があったのです。

 

  

ガッキーのブレイクには、インターネットの拡散力が必要だった

ガッキーがトップ女優になるためには『恋空』に起用されたこと、そこで絶大な女子人気を得たこと、その勢いで『コードブルー』に出たという奇跡の連続が不可欠でした。

 

その上でケータイ小説『恋空』という、10年前は未知の分野であったインターネットの拡散力もガッキーのブレイクを大きく支えました。

 

 

ガッキーは、インターネットが生んだ奇跡の女優なのです!

 

 

【新垣結衣③】ガッキーのブレイクを支えた3作品

ガッキーのブレイクを支えた3作品

第2弾ではガッキーのヒット作『逃げるは恥だが役に立つ』『リーガルハイ』『コードブルー』『恋空』『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』の5作品を振り返りました。

 

そしてガッキーがブレイクするのに特に重要だったのは、初期のヒット作である、『コードブルー』『恋空』『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』ではないかと考察しました。

 

 

okuranatto.hatenablog.com

 

第3弾ではこの3作品で、ガッキーがどのようにトップ女優への階段を駆け上がったのかを、時系列順に深く堀り下げていきます。

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目次

 

知名度の芽が出た『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』

ガッキーはなぜ、『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』で知名度が広まったのでしょうか。

 

そしてブレイクポイントはこの作品以降だと推測されるのはなぜなのでしょうか。

 

 

初のヒロイン枠としての出演ドラマで高視聴率

ドラマ『ギャルサー』や『ドラゴン桜』ではヒロイン枠として出演できなかったガッキー。

 

念願かなって『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』でその枠を勝ち取ることができました。

 

 

ヒロインということはもちろん、出演時間が長くなります。

 

また『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』の視聴率は、最高で23.2%を記録し、その数字は2006年のドラマ視聴率第3位にランクインしています。

 

 

人気の高いドラマだったため、ガッキーの認知度は飛躍的に上がりました。

 

 

ただ知名度が爆発したとまでは言えない

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しかしヒロイン枠として一つのドラマに出たからと言って、「ブレイクした」と断言することはできません。


たとえ『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』と同枠でドラマに出ても、ガッキーほどブレイクしない女優さんはたくさんいます。

 

 

例えばドラマ『ヤマトナデシコ七変化』でヒロイン枠として出演の大政絢、ドラマ『モンテクリスト伯ー華麗なる復讐ー」や『刑事ゆがみ』に出演した山本美月は、ガッキーほどの人気があるというのは難しいでしょう。

 

このようにヒロインとしてドラマに出ても、知名度が爆発するとは限らないのです。

 

 

ちなみにガッキーもこの時点では、知名度が急上昇したとは言えません。

 

2006年にオリコンが実施した好きな女優ランキングで、ガッキーはまだ10位以内に入れていないのです。

 

 

ちなみに同世代の女優、長澤まさみ綾瀬はるか沢尻エリカはすでにTOP10入りしています。

 

これらの理由から『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』は知名度を広めるきっかけにはなったが、爆発とまではいかなかったと言えます。

 

 

 

ターニングポイントの『恋空』

『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』で以降蓄えた人気を爆発させたのは『恋空』であり、ガッキーの大きなターニングポイントだと考えられます。

 

ではこの作品がターニングポイントだと言える理由は何なのでしょうか?

 

2006年の恋愛映画(邦画)No.1

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『恋空』は原作・書籍共に大ヒットの恋愛ストーリーです。

 

実写映画化には、全国の女子小中高生が注目したでしょう。

 

 

それに加えケータイ小説という目新しさから、女子中高生以外の人々も興味本位で映画館へ足を運んだ可能性もあります。

 

その結果が恋愛映画No.1(06年)、観客動員数約314万人、興行収入39億円という数字を叩き出しました。

 

 

この頃のガッキーの実績は、映画主演1本、ドラマ主演は0本です。

 

恋空旋風のおかげでガッキーは映画主演2作目という実績ながらも、その年のブレイク女優となれたのです。

 

 

女子の人気を得ることに成功した

『恋空』の宣伝として、当時テレビ出演がぐっと増えたガッキー。

 

可愛らしいルックスは、男性のハートを掴みました。

 

そして人気が出ても鼻にかけることのない、自然体な様子は女性人気も勝ち取りました。

 

若いうちに女性からの支持を得たことは、今後の女優人生にとてもプラスに働きました。

 

 

最近の女優さんでも、いまいち女子人気が出ない方がいますよね。

 

一度「性格が悪い」「あざとい」といったレッテルを張られると、なかなか覆すことができません。

 

 

演じる役に支障が出てきてしまう場合もあります。(後に詳しく言及します)

 

同性からの支持が得られれば、怖いものはもうありません。

 

 

女子人気を獲得するきっかけとなった『恋空』はガッキーにとって大きな分岐点と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

人気を不動のものにした『コードブルー』

『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』『恋空』と、2作続けてヒット作に出演したガッキー。

 

先ほど触れたように『恋空』で人気が爆発しました。

 

 

しかしその上で『コードブルー』に出たからこそ、その人気が一過性のものでなく安定したと考えられます。

 

なぜなら、『マイ☆ボス  マイ☆ヒーロー』と『恋空』に出ただけであれば、今でもよくいるモデル上がりの可愛い女優にとどまってしまう可能性もあるからです。

 

 

10年以上愛される長寿ドラマ

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第1期が2008年、2年後に2期、9年後に3期、10年後に映画化されるというように10年以上愛されたドラマとなりました。

 

ここまで長期にわたって愛されるのはとても珍しいです。

 

 

『コードブルー』と同じ歴史をたどったドラマを探してみました。

 

例えば『ドクターX~外科医・大門未知子~』を皆さん知っているでしょうか?

 

 

「私、失敗しないので」というセリフで有名な、米倉涼子さん主演のドラマです。

 

こちらのドラマは2018年今現在の時点で5期まで放送されています。毎回視聴率も良くテレビ朝日の誇る人気ドラマです。

 

 

しかし『コードブルー』と違うところは2012年~2017年という短いスパンで放送されてるところ。

 

『コードブルー』は3期+映画化はもちろんすごいのですが、それ以上に2期からしばらく経った3期、そして映画も愛されていることが、この作品の際立ってすごいところなのです。

 

 

医療ドラマに限らずどんなドラマであっても、メインキャストを10年間変えずに作ることができたドラマはまずありません。

 

ガッキーにとっても、他のメインキャスト4人にとってもこの作品は代表作となったのです。

 

 

『コードブルー』のヒット理由

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ガッキーもそして他の4人のメインキャストにとっても、重要な作品となった『コードブルー』。

 

しかしこの作品について調べていると、ヒットするのが確実だろうと思えるような要因があったのです!

 

 

ここからはガッキーのブレイクとは少し逸れますが、後に関わってくるので『コードブルー』がすごいドラマになったわけを解説していきます。

 

 

<ヒットの理由1:売れっ子脚本家>

第2弾の記事で少しだけ触れましたが、脚本家の林宏司さんは、『救命病棟24時』(01年)、『医龍』(06・07年)、BOSS (09・11年)を担当した腕のある脚本家です。

 

医療ドラマに限らず、刑事ものや裁判ものも手掛けました。

 

どんな分野でもヒットを生み出せる腕のある脚本家が担当していたのです。

 

 

<ヒットの理由2:スーパーアイドル山下智久

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亀梨和也と結成した修二と彰(05年)から始まり、『ドラゴン桜』『野ブタ。をプロデュース』(05年)、『クロサギ』(06年)、『プロポーズ大作戦』(07年)をヒットさせた山Pは無双状態でした。

 

そんな山P初の医療ドラマ。

 

 

彼目当てにこのドラマを見ようと思った女子も多いはず。

 

絶頂期の彼がいればヒット間違いなしのドラマでしょう。 

 

 

良い脚本に大人気の山下智久。ヒットしたのも腑に落ちます。

 

しかしなぜヒット確実のドラマに、ガッキーが準主演枠で出ることができたのでしょうか?

 

 

ここからは私が集めた情報をもとに、「どうしてガッキーがキャスティングされたのか」を考察していきます。

 

 

<キャスティングの理由1:同じペアを何度も起用してはいけない>

まずキャスティングのルールとして、同じペアを何度も起用してはいけないというものがあります。

 

そうすると、野ブタ。をプロデュース』『クロサギ』でヒロイン枠だった堀北真希、『ドラゴン桜』『プロポーズ大作戦』でヒロイン枠の長澤まさみは削られます。

 

 

実は何度も共演すると、役者同志が恋愛に発展してしまうため避けるようにするという裏事情もあります。
 

 

<キャステングの理由2:ジャニーズと共演できる女優の条件>

天下のジャニーズ事務所は、共演する女優も慎重に選びます。

 

ジャニーズと共演可能な女優の条件


1、男性人気はもちろん女性人気もあること
2、スキャンダルがないこと

の2つです。

 

 

ちなみに先程書いた、女性受けが悪いと演じる役に支障が出るとは、ジャニーズタレントと共演する枠に出演できなくなるということです。

 

ここで一つ強調しておきたいのは、ジャニーズと共演するには女性人気があることが条件なのです。

 

 

これはガッキーの直近のヒット作である、『恋空』と大きく関わっています。

 

ガッキーは『恋空』で若い女性の支持を集めました。

 

 

『コードブルー』の放送は、『恋空』が公開されてから一年も経っていません。ガッキーの恋空旋風の威力はまだ残っていました。

 

と考えると、ガッキーが起用されたのも納得できませんか?

 

 

女子の支持が高いガッキーは、ジャニーズタレントの共演女優としてピッタリだったのです。

 

ガッキーは過去に一度『ドラゴン桜』で山Pと共演のみで、スキャンダルもありません。

 

 

知名度が上がり週な女優かつ、ジャニーズタレントと共演できる女優の条件に当てはまっているガッキーは、『コードブルー』のキャスティング会議で名前が出たのは自然でしょう。

 

『恋空』で若い女性のファンを増やし、無敵になった

ガッキーのターニングポイントとなった作品の中でも特に、『恋空』と『コードブルー』に焦点を当ててみました。

 

『恋空』で若い女性のファンを増やしたことで、次の作品にも繋がり、知名度も安定しました。

 

 

新垣結衣④】では、ガッキーにとって『恋空』はどういう作品であったのかを、解説していきます。

 

ガッキー年表

出来事

2001
(13歳)

・ファッション雑誌「二コラ」のモデルオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビュー

2003
(15歳)

・「エリエール」のCMに出演。CMデビュー

2005
(17歳)

 

 

・ドラマ「Sh15uya」でドラマ初出演。(1月~)

・バラエティー番組「落下女」にレギュラーとして出演。(4月~)

・ドラマ「ドラゴン桜」に山Pの彼女役として出演。(7月~)

2006
(18歳)

 

 

・ドラマ「ギャルサー」(4月~)

・ドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(7月~)

CM江崎グリコのポッキーのCMで踊る姿が可愛いと話題に。(10月~)

2007
(19歳)

 

 

 

・ドラマ「パパとムスメの7日間」(7月~)

・映画「恋するマドリ」で映画初主演(8月)

・映画「ワルボロ」(9月)

映画「恋空」が大ヒット(11月)

2008
(20歳)

 

ドラマ「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」(7月~)

・映画「フレフレ少女」(10月)

2009
(21歳)

 

・ドラマ「スマイル」(4月~)

・映画「BALLAD 名もなき恋の歌」(9月)

2010
(22歳)

 

・ドラマ「コードブルー ドクターヘリ緊急救命 2nd season」(1月)

・映画「ハナミズキ」(8月)

2011
(23歳)

・ドラマ「全開ガール」でドラマ単独初出演(7月~)

2012
(24歳)

 

・映画「麒麟の翼~劇場版・新参者~」(1月)

ドラマ「リーガル・ハイ(4月~)

2013
(25歳)

 

・ドラマ「空飛ぶ広報室」で主演(4月~)

・ドラマ「リーガルハイ」(10月~)

2014
(26歳)

・ドラマ「S-最後の警官-」(3月)

2015
(27歳)

 

 

 

・映画「トワイライト ささらさや」(11月)

・映画「くちびるに歌を」(2月)

・映画「S-最後の警官-奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」(8月)

・ドラマ「掟上今日子の備忘録」で主演(10月~)

2016
(28歳)

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つで主演(10月~)

2017
(29歳)

 

・ドラマ「コードブルー ドクターヘリ緊急救命 3rd season(7月~)

・映画「ミックス。」で瑛太とW主演(10月)

2018
(30歳)

・映画「コードブルー ドクターヘリ緊急救命」

 

【新垣結衣②】ガッキーのヒット作を振り返る

ガッキーのヒット作を振り返ろう 

前回は「ガッキーがなぜ日本を代表するトップ女優になったのか」という疑問から、ガッキーの「デビュー」「事務所」「演技力」を、同世代の女優と比較しました。

 

ガッキーのデビューは、上戸彩のデビュー「国民的女優美少女コンテスト」のような著名なコンテストではなくティーン雑誌でした。

 

 

また事務所もホリプロやスターダストといった超有名事務所ではなく、レプロエンタテイメント。決して強くありません。

 

そして演技力だけで、ここまでのトップ女優になった訳でもないようです。これらからガッキーは、同世代のトップ女優たちとは一風変わっていると言えそうです。

 

 

今回はガッキーのブレイクに迫るべく、ヒット作を振り返っていこうと思います!

 

okuranatto.hatenablog.com

 

 目次 

 

ガッキーのヒット作をさかのぼる

ガッキーは何をきっかけに、みんなが知るトップ女優になったのでしょうか?

 

今回の中編ではガッキーのヒット作と、オリコンが実施している女優ランキングを挙げながら、知名度が爆発したポイントを探っていきたいと思います!

 

(別記事にガッキーの全歴史をまとめた表を作成したので興味のある方は参考までに⇩)

ガッキー年表 - おくらなっとうの女優分析ブログ

 
 

『逃げるは恥だが役に立つ』(2016)

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エンディングで踊る恋ダンスが話題になりました。ダンスをするガッキー目当てに、このドラマを見ていた人も多いでしょう。

 

最終回では視聴率20%を超え、その年のヒットドラマに。

 

 

契約結婚を切り口に恋愛模様を描きつつ、働く女性の結婚やLGBTの問題も取り入れた社会派ラブコメディというストーリーでした。

 

 

あらすじ
35歳童貞のITエンジニア津崎平匡(星野源)の元で、家事代行サービスとして働きながらニセの結婚生活を送ることになったことみくり(新垣結衣)の2人が織りなす恋愛コメディー。

 

このときは誰もが知るトップ女優。ということはブレイクポイントはこれよりもずっと前です。

 


実際に当時すでにガッキーは、恋人にしたい女性有名人ランキング2位に入っていました。

 

 

 

『リーガルハイ』(2012)

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とにかく堺雅人がすごいドラマ。彼の膨大なセリフを、早口でまくしたてる様は圧巻です。

 

人気を集め翌年に、2期が放送されました。ガッキー演じる黛真知子はガニ股で怪力、音痴の3拍子。

 

 

清純派のイメージが強いガッキーでしたが、コミカルな演技もできると認知される作品になりました。

 

 

あらすじ
古美門研介(堺雅人)が黛真知子(新垣結衣)に助けられたり、邪魔されたりしながらも、裁判ではなんだかんだ勝つという法廷ドラマ。

 
この頃すでにガッキーは、ドラマ映画共に単独主演を経験済み。紛れもなく事務所の看板女優です。

 

 

実際に当時はすでに、恋人にしたい女性有名人ランキング2位に入っていました。

 

 

 

『コードブルー ドクターヘリ緊急救命』(2008)

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人気絶頂、最強のルックスを持つ山Pの共演女優として出演した、ガッキー初の医療ドラマ。

 

大人気ドラマとなり2年後に2nd season、9年後に3rd season、10年後に映画化された、ガッキーを語る上で欠かせない作品です。

 

 

あらすじ
顔面偏差値の高すぎる大学病院が舞台で、毎話豪華俳優女優たちがヘリコプターに乗って人の命を助けるドラマ。

 

ガッキーは戸田恵梨香を抑えて山Pの次に目立つ役柄として出演しました。ということはすでにこの時点で認知度のある女優になっています。

 

 

実際に当時はすでに恋人にしたい女性有名人ランキング4位入っています。

 

 

 

『恋空』(2007)

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この『恋空』はケータイ小説が原作です。原作はケータイ小説の中でも最大のヒット作、連載されていたサイトでは1200万人の読者を獲得しました。

 

映画される一年前に『恋空-切ナイ恋物語-〈上・下〉』として書籍化もされ、発行部数は上下巻合わせて200万部以上を記録したのです。

 

 

あらすじ

主人公田原美嘉(新垣結衣)は高校一年生のときに、レイプ、妊娠、中絶にあい最後には恋人をガンで亡くしてしまうという悲しい恋愛映画。

 

映画は観客動員数約314万人、興行収入39億円の大ヒットを記録しました。その記録は2007年の邦画ランキング6位に入っています。

 

 

恋愛映画(邦画)では、その年のNo.1です。なんとアンフェアやドラえもんよりも、上位にランクインしました。

<参考サイト>

2007年(平成19年)映画(邦画)興行成績ランキング | 年代流行

 

 

ガッキーの映画主演2作目にしてのヒット作。この頃はまだ、ドラマでの単独主演は未経験でした。

 

ということはこの作品はガッキーの人気を上昇させた、最初のターニングポイントと言えるのではないでしょうか。

 

 

実際に当時は、恋人にしたい女性有名人ランキング1位に入っています。

 

 

 

 マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(2006)

 

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TOKIO長瀬智也がとにかく面白いドラマ。27歳の長瀬智也が高校生活を送るという設定なのですが、周りと比べて明らかに老けています。

 

その違和感がクセになるドラマです。最終回は視聴率23.2%で、その数字はその年のドラマ視聴率第3位を記録しました。

 

 

ガッキーのドラマ出演4作目にして、初めてヒロイン枠として出ています。

 

 

あらすじ
ヤクザの次期組長榊真喜男(長瀬智也)が実年齢(27歳)とヤクザであることを隠しながら、高校で青春を送る物語。

 


初めてのヒロイン枠出演とはいえ、まだ一回目。

 

知名度が広まったのはうなずけますが、ガッキーがこの時点でブレイクしていたと判断するのは少し時期が早いでしょう。

 

 

ということはブレイクポイントはこの作品以降になるはずです。

当時はオリコン実施の好きな女優ランキングで、ガッキーはTOP10入りせず。
(06年は恋人にしたい女性有名人ランキングがなかったので違うランキングを…)

 

 

 

『恋空』でガッキーの知名度が上がったのでは?

ガッキーの主要ヒット作を5作品挙げました。ではガッキーのターニングポイントは、一体どこにあるのでしょうか?

 

『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』時はそこそこ認知度はあるが、まだまだ若手女優だったと思われます。

 

 

まだ人気がピークに達していないということは、好きな女優ランキングTOP10外であったということからも想像がつきます。

 

一方そのたった一年後『恋空』では、いきなり恋人にしたい女性有名人ランキングで1位にランクインしました。

 

 

この作品が知名度を、爆発的に上げるきっかけであったと言えそうです。

 

しかしここでまた一つ違和感が生じます。

 


みなさんはガッキーといえばすぐに『恋空』と思い浮かぶでしょうか?

 

『恋空』に出てるのは何となく思い出せるけれど、この作品が深く印象に残っているわけではないという人が多数であると思います。

 

 

要するにこの『恋空』のヒットだけが、ガッキーの人気を持続させたと言うには違和感が残ります。

 

ここでまたガッキーのヒット作に戻ると、『恋空』の翌年に大ヒット作『コードブルー』に出演しています。

 

 

ガッキーと聞けば、恋空よりコードブルーを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

 

つまり『コードブルー』に出たことによってガッキーは、人気が持続しトップ女優に登りつめたのだと考えられます。

 

ここから推測するにガッキーは、『マイ☆ボスマイ☆ヒーロー』で知名度を広め、『恋空』で蓄えてきた人気を爆発させ、『コードブルー』でその人気を持続させたと言えそうです。

 

3作品がガッキーの知名度を上げた

ガッキーのブレイクには、この3作品が不可欠だったと分かりました。比較的短い期間に、ヒット作に出演できたガッキーの引きの強さも感じます。

 

次回の【新垣結衣③】では、ブレイクの鍵となった3作品をもっと詳しく掘り下げていきます。
 

【新垣結衣①】ガッキーのブレイクに潜む謎

ガッキーのブレイクに潜む謎

今回研究する女優さんは、恋人にしたい女性有名人ランキングで昨年に続き連覇を果たした新垣結衣さんです!

ガッキーといえば、人気すぎてアンチの存在を知りません。

 

しかしガッキーは、どのようにしてこれ程までのトップ女優になったのでしょうか?

実はガッキーがブレイクした過程は、同世代の女優とは少し異なる点があります。

 

そこで【新垣結衣①】では主に、同世代の女優と比較しながら、ガッキーの秘密に迫っていきます。

 

目次 

 

プロフィール

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   新垣結衣
生年月日 1988年6月11日
出身地 沖縄県那覇市
身長 169cm(推定)
兄弟構成 3人姉妹の末っ子
活動期間 2001年~
事務所 レプロエンタテイメント

 

 

同世代の女優がブレイクしたきっかけは?

 一流の女優になるには、何かしらの要因やきっかけがあるはずです。

たとえば誰もが知るようなコンテストだったり、事務所のサポートが強かったり、圧倒的な演技力であったり…

 

例えば皆さんも一度は耳にしたことのあるコンテスト、「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し華々しいデビューを飾った上戸彩さん。

 

かつてオスカープロモーションという事務所の強大なサポートで、ドラマや映画に多数出演していた剛力彩芽さん。

 

一度は芸能界を干されたものの、圧倒的な美貌と演技力で舞い戻って来た沢尻エリカさん。

このように有名になるには、何か理由があるものです。 

 

ではガッキーを今の地位まで押し上げたものは、何だったのでしょうか?

ここからはガッキーがどのようなブレイクをしたのか理解しやすいように、同世代の女優さんと比較します。

 

特にガッキー同様、今現在も芸能界の第一線を走っている、綾瀬はるかさん・石原さとみさん・長澤まさみさんのデビューのきっかけ、所属事務所、話題となった作品を比べながら、ガッキーがブレイクしたきっかけを紐解いていこうと思います。

 

  新垣結衣
事務所 レプロエンタテイメント
デビュー ティーンズファッション雑誌『二コラ』のオーディション(01年)
話題作 ???(第2弾以降のネタバレになるのでここでは秘密!)

 

  綾瀬はるか
事務所 ホリプロ
デビュー ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞(00年)
話題作

ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』のヒロイン役をオーディションで勝ち取る(04年)

 

  長澤まさみ
事務所 東宝芸能
デビュー 東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得(00年)
話題作 映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のヒロインを演じ、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞(04年)

 

  石原さとみ
事務所 ホリプロ
デビュー ホリプロタレントスカウトキャラバンピュアガール2002』でグランプリを受賞(02年)
話題作 NHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢(03年)

 

この4人を比較してみて、ガッキーに少し違和感を感じませんか? 
ガッキー以外の3人を見ると有名コンテストでデビューしています。

 

その上、事務所も最大手です。

しかしガッキーは、ティーン雑誌からのデビューかつ超有名事務所でもありません。

 

ここまでの分析でガッキーは、トップ女優になるには決して恵まれた環境ではなかったと推測されます。

続いてはガッキーのみに焦点を絞って、「デビュー」「事務所」「演技力」の3点について掘り下げていきます。

一般人から雑誌「ニコラ」に応募

ホリプロタレントスカウトキャラバン」や先ほど触れた「全日本国民的美少女コンテスト」といったコンテストの名を、皆さんも一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

今大活躍されている女優さんで、このような登竜門をくぐってきた方は結構多いです。

 

たとえばホリプロタレントスカウトキャラバンでは、深田恭子さんや石原さとみさん。美少女コンテストでは上戸彩さん、武井咲さんなどが有名です。

 

グランプリや賞を受賞すれば、ニュースになり全国に名が知れ渡ります。

その上、事務所との契約が決まったり、ドラマや映画、CMの出演が決定することも稀ではありません。

 

そんな中、ガッキーのデビューはティーン雑誌でした。

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もちろんモデル出身の女優は数多くいます。

しかしそのモデルになるにも、既にプロダクションに所属していて、そこからモデルのオーディションに応募するケースが一般的です。

 

一方でガッキーは一般人からの応募で、ニコラモデルになる権利を獲得しました。

先にあげたオーディションに比べ、ティーン雑誌モデルのオーディションとなると、知名度の広がり方も、話題性も弱いはず。

 

つまりガッキーのデビューは、爆発的に認知度が広がるものではなかったのです。

 

超大手ではない事務所

ガッキーの所属するレプロエンタテイメント、初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか?

現在ガッキー以外に、川島海荷さん、菊地亜美さん、内田理央さんらが所属しています。(実は清水富美加さんやのんさん〈旧芸名:能年玲奈〉が所属していた事務所でもあります…)

 

あまり聞いたことがないというのも不思議ではありません。
芸能事務所TOP100というサイトでは、26にランクインしています。

 

26位/100位中という順位だと、中堅と大手の間といったイメージですよね。

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レプロは強い影響力を持つ、バーニングプロダクションのグループ企業でもありますが、ガッキーが所属し始めた当時は、決して強い事務所ではなかったと推測できます。

 

というのも、ガッキーの先輩女優は吉川ひなのさん、長谷川京子さん、羽田美智子さんと認知度の高い女優さんは他の大手事務所と比べると少なめで、今のガッキーほどの影響力を持った女優さんはほぼいなかったからです。

 

先輩女優が少ないことは、例えばバーターとして出演できる回数に影響が出ます。(※バーターというのは人気のある俳優、女優を出演させる代わりに、同じ事務所の新人俳優、女優の出演を依頼すること)

 

バーター出演は一例に過ぎませんが、超大手と中堅事務所の間にはやはり営業力に差が出てくるのです。 

 

抜群の演技力というより、自然な雰囲気が魅力

この点については完全に個人的な見解ですが、ガッキーのドラマを見た後の感想って「ガッキー今回も可愛かったな~」となりませんか?

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ガッキーがドラマで新しい役をすることが決まっても、「どんな演技をするのか」より「新たな可愛い一面」を見られるワクワク感が先にきます。

 

ドラマの世界観に溶け込む、自然な演技をされる方だなと思います。

しかしガッキーを見ると、「演技うま!」よりも「かわいい!!」という感想を最初に抱きます。

 

そのためガッキーは、演技力だけでここまで人気になった女優さんではないかなと感じました。

 

 

デビューや事務所以外に、ブレイクの秘密がある

ガッキーがブレイクしたきっかけは、デビューや事務所、演技力以外にあるようです。

同年代の女優さんにはない、ブレイクの秘密がガッキーにはあります。

 

新垣結衣②】では、ガッキーがトップ女優にになったきっかけの手掛かりとなる、ターニングポイントを探っていきます!

 

はじめまして 女優ブログ始めます

女優分析ブログ

はじめまして!
おくらなっとうと申します。

【自己紹介】
都内在住の22歳の女子大生
好きなものは子ども、お風呂、ときどき漫画、
文章を書くこと、YouTubeを見ること、芸能人です(^^)

YouTubeではYouTuber見るんですけど
バラエティーに出てる女優さんや俳優さん、
ジャニーズを見ることがとても好き!!

 

そこで!

私のYouTube鑑賞の研究を主に、
女優さんを独断と偏見で分析するブログを始めます!

次回は一人目の女優さんを紹介するよ!
記念すべき一人目は……

新垣結衣さん!!

今研究中ですがガッキーの魅力は底が知れません!笑
今週中には投稿するのでお楽しみに\(^o^)/